米Macromediaはオランダで現地時間9月8日に,動画配信用サーバー・ソフトウエア「Flash Communication Server」の次期版となる「Flash Media Server 2」を発表した。インタラクティブ・メディア・アプリケーションに向けた従来のストリーミング機能と柔軟な開発環境を組み合わせる。

 Flash Media Server 2は,Flashビデオのオンデマンド配信やライブ放送,MP3ストリーミング,ビデオ・ブログ,ビデオおよびオーディオ・チャットといったアプリケーションの基盤となる。大企業環境に適した負荷分散,クラスタリング,フェイルオーバを簡素化する機能をオプションで提供し,ピーク時でも信頼性の高い配信を確保できるようにする。また,メディア・ストリーム,資産,機能を細かく管理するための多数のAPIを含み,プログラム可能なストリーミング環境を備える。

 Flash Media Server 2は,Webサイト作成のオーサリング環境「Flash Professional 8」およびFlashビデオ用クライアント・ソフトウエア「Flash Player 8」とあわせて,次世代のRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)向け開発プラットフォーム「Flash Platform」を推進する製品となる。

 Flash Platformは,さまざまなブラウザ,OS,デバイスで実行できるコンテンツ,アプリケーションの開発を可能とするもの。Flash Platformには,クライアント・ランタイム,SWFファイル形式,プログラミング・モデル,開発ツール,専用のサーバ技術が含まれる。

 Macromedia Flash Media Server 2はWindowsおよびLinuxサーバーをサポートする。2CPU構成の「Professional Edition」ライセンスを購入する場合,価格は4500ドルから。10月に出荷を開始する予定。公開ベータ版は9月中にリリースする。なお,Flash Communication Serverのユーザーは無償でアップグレード可能。

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