米Computer Associates International(CA)は,インテリジェントなストレージ管理ソリューション「BrightStor r11.5」を米国時間9月6日に発表した。新版は,「合理化された仮想テープの自動化とストレージ資産管理の簡略化を通じて,ストレージの運用効率を最大限にするとともにTCOの削減を支援する」と同社は説明している。

 同製品は,13種類の製品で構成されており,ビジネス目的に合わせてストレージへの支出を調整できるように設計されている。

 「ストレージ・インフラに投資した価値を最大限に引き出すために,顧客は,保存されたデータを企業が利用する方法に合わせて,ストレージ環境を積極的に管理する必要がある。BrightStor r11.5は,ITコストのコントロールを支援しながら情報の可用性を実現するために,実用的なインテリジェンスと強力な自動化機能を提供する」(同社BrightStorストレージ管理ソリューション担当シニア副社長のAnders Lofgren氏)

 バックアップ管理の「BrightStor ARCserve Backup r11.5」では,ディスク間またディスクからテープ間へのバックアップ・プロセスの設定と管理が容易になった。異なる拠点にある複数システムのデータ・バックアップを一元的に管理する「BrightStor Storage Resource Manager」の新しいキャッシュ技術は,データ分析を高速化し,データ・コレクションの負荷を分散することによりパフォーマンスを向上させている。

 メインフレーム向け製品は,単一のグラフィカル・インタフェースを利用できるようになった。「Unicenter ServicePlus Service Desk」には,z/OSテープ管理,ストレージ・リソース管理,バックアップ製品が統合された。また,「BrightStor CA-Vtape」の機能強化により,ディスク・バッファ管理におけるリソース消費が軽減され,パフォーマンスが向上している。

 秋にリリースが予定されている新しいコンポーネント「BrightStor Storage Command Center」は,IT管理者向けにストレージのダッシュボード・ビューを提供する。IDとアクセス管理機能により,IT管理者は企業規模でセキュリティ・ポリシーを施行できるようになるという。

 BrightStor r11.5は,CA社のFlexSelectライセンシング・プログラムと「BrightStor Managed Capacity Pricing」ライセンス・モデルで提供される。Sun,EMC,HPからの64ビット・プラットフォームとミッドレンジのディスク・アレイのサポートも追加している。また,Linux上におけるLotus NotesとSAPのプロテクション,Microsoft SharePoint向け特別機能も強化している。

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