米Adobe Systemsは米国時間9月6日,企業向けドキュメント管理ソフトウエア「Adobe LiveCycle」製品ラインのアップグレードを発表した。同社によると新版では,「ドキュメント・サービスを緊密に連携させ,業務の効率化,顧客とのコミュニケーションの向上,法令遵守を促進するために,人を中心としたビジネス・プロセスを最大限に自動化できるようにした」という。同ソフトウエアは直ちに利用可能。
新版では,各プロセスの主要業績指標(KPI:Key Performance Indicators)表示などにより,ビジネス・プロセスの状況をひと目で把握できる「Business Activity Monitoring(BAM)」機能を用意する。BAMは,米Celequestからライセンス供与を受けた技術。カスタマイズ可能なダッシュボードを使い,プロセスのサイクル時間,バックログ,作業キューなどを管理できる。
また,ドキュメント管理を自動化するアプリケーションを直感的に作成できるように,「Quick Process Action Components(QPAC)」と呼ばれるコンポーネントを50以上用意し,ドラッグ&ドロップ操作で視覚的にプロセスを構築できるようにした。
そのほか,二次元バーコードを使った書式から,より簡単にデータを統合することが可能。ドキュメントのセキュリティおよび管理機能を強化し,PDFファイルへのデジタル署名付加や承認書類の発行,ファイルを閲覧,印刷,複製する権利の割り当ておよび適宜取消が行える。
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