FCC，VoIPのE911執行推進に向けタスク・フォースのメンバー10人を任命

2005.09.05

　米連邦情報通信委員会（FCC）と米公益事業委員協会（NARUC）は，VoIPプロバイダに緊急通報（911）機能提供を義務付ける規定「VoIP Enhanced 911（E911）」のタスク・フォースのメンバー10人を任命した。FCCが米国時間9月1日に発表したもの。

　E911では，VoIPプロバイダに対し，今年11月末までにすべてのサービス加入者に緊急通報サービスを提供するよう義務づけている。FCCは，E911の執行に焦点を当てたタスク・フォースを7月25日に発足。同タスク・フォースは，消費者が自分の権利などを理解するための教材を開発するほか，プロバイダの遵守を支援するとともに，最良事例データの取りまとめや共有に取り組む。

　同タスク・フォースのメンバーは，NARUCとFCCから5人ずつ選出した。

NARUCの代表者
・Gary Klug氏：コロラド州公益事業委員会チーフ・エンジニア
・Robert Mayer氏：ニューヨーク州公共サービス局電気通信部ディレクタ
・Jeff Richter氏：ウイスコンシン州公共サービス委員会主席電気通信アナリスト
・Eddie Roberson氏：テネシー州規制局消費者サービスおよび外務局責任者
・Steve Wilt氏：オクラホマ州企業委員会電気通信部門公益規制アナリスト

FCCの代表者
・Joseph Casey氏：執行局Spectrum Enforcement部門責任者
・Colleen Heitkamp氏：同局Telecommunications Consumers部門責任者
・Sue McNeil氏：消費者および政府問題局代理局長
・Louis Sigalos氏：同局Consumer Affairs and Outreach部門責任者
・Julie Veach氏：有線競争局Competition Policy部門代理責任者

　また，緊急通報に関する業界団体National Emergency Number Association（NENA）や公共安全通信に関する非営利団体Association of Public Safety Communications Officials（APCO）をはじめ，州および地方当局からもメンバーを追加する意向である。