「ハリケーンKatrina(カトリーナ)が米国南部を襲った後,ブログ運営者(ブロガー)は重要情報の提供や救援活動の支援に協力している」。米Intelliseekが米国時間8月31日に,Katrinaを取り上げたブログに関する調査結果を発表した。それによると,電力やインターネット接続,電話などのインフラが壊滅状態にある被災地でも,ブロガーが有用な情報を提供しているという。
Intelliseek社が1560万件のブログを対象に投稿記事を分析したところ,Katrinaに関する情報源としてはCNN.comとYahoo! Newsの引用が最も多かった。
■Katrinaに関する情報源としてブログから多く引用されたニュース・サイト =================================== 順位 サイト名 ----------------------------------- 1 CNN.com 2 Yahoo! News 3 MSNBC 4 Washington Post 5 BBC News 6 The New York Times 7 Fox News 8 USAToday.com 9 South Florida Sun-Sentinel 10 The Miami Herald =================================== 出典:Intelliseek社
ほかのブログからの引用が最も多かったブログは,インディアナ州サウスベンドのBrendan Loy氏が運営している「Irish Trojan blog」だった。2位以下は「Metroblogging New Orleans」,「Eyes on Katrina」が続く。
「2004年にインド洋で起きた津波のときと同じく,ブロガーはKatrinaについてもほかでは取り上げられなかったり,必要度が極めて高かったりする情報を提供している。こうした情報は,特に交通や通信が大きな影響を受けた地域にとって貴重だ。救援活動や復旧作業にも役立つ情報を取り上げている」(Intelliseek社最高マーケティング責任者のPete Blackshaw氏)
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