米Sun Microsystemsは,米StorageTekの株主の承認を経て同社の買収手続きを完了した。同社が米国時間8月31日に発表した。Sun社は,包括的なストレージ・ポートフォリオの提供を狙い,同年6月に同社の買収計画を発表していた。

 Sun社はStorageTek社の株式1株に対し現金37ドルを支払う。買収総額は,従業員のストック・オプションも含めて約41億ドルとなる。

 買収手続きの完了に伴い,StorageTek社はSun社のNetwork Storage Group(NWS)に代わる新しいデータ管理グループData Management Group(DMG)の1部となる。DMGは,ディスク,テープ,情報ライフサイクル管理ソリューション(ILMS)の3つの事業部門に分かれる。

 DMGの首脳部は,元StorageTek社の販売,サービス,製品開発,マーケティングの幹部社員とSun社のストレージ・チームのメンバーで構成される。StorageTek社の元CEOのPat Martin氏は吸収後の事業には参加しない。

 過去12ヶ月において,両社のネットワーク・コンピューティングとデータ管理の売上高は1330億ドルに達している。Sun社は,買収により,異種環境向けに強力なID管理とセキュリティ機能を持つ,柔軟なストレージとデータ管理ソリューションの提供を予定している。2ヶ月以内にディスクと管理ソフトウエアのコラボレーション製品を提供する計画があるという。

 また,両社製品に重複する部分はほとんど無いため,Sun社は,顧客ベースの拡大とともに両社製品とサービスの新しいチャネルが開けることも期待しているという。

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