米Microsoftは米国時間8月25日に，企業インスタント・メッセージング（IM）サーバー「Office Live Communications Server（LCS）2005」向けの開発ツールを発表した。プレゼンス機能やリアルタイム・コラボレーション機能を業務アプリケーションに簡単に追加するためのコントロールと新たなサンプル・コードを提供する。
「コラボレーションについて当社が抱いているビジョンは，より効率的な共同作業を支援するための広範な機能を備えたソフトウエアおよびサービスを提供することだ」（Microsoft社）。同社によると，BrightWork社，K2.net社，Meridio社，OSIsoft社，Siebel Systems社，Singularity社などが，自社の業務アプリケーションとこれら機能の統合を進めているという。
今回発表した主な内容は以下の通り。
・「Presence Controls for Microsoft Office Communicator 2005」。アプリケーション開発環境「Visual Studio」を使用する開発者は，ステータス表示のためのプレゼンス・アイコンをアプリケーションに挿入することが可能。アイコンのコンテキスト・メニューからOffice Communicator 2005のインスタント・メッセージング（IM）や電話発信ウインドウを開ける。
・「Role Agent Sample for Microsoft Office Live Communications Server 2005」。ロール・ベースのIMおよびプレゼンスを実装するためのサンプル・コード。複数のユーザーから成るグループに「カスタマ・サービス担当」などの役名を割り当てられる。
・「Custom Alerting Application Sample for Microsoft Office Live Communications Server 2005」。他のグループのメンバーがオンラインにアクセスしているか確認して通知を送信できるアプリケーションを構築するためのサンプル・コード。「Active Directory」サービスおよびOffice Live Communications Server 2005との連携を可能にする。
Presence Controls for Microsoft Office Communicator 2005とRole Agent Sample for Microsoft Office Live Communications Server 2005はすでに同社Webサイトからダウンロード可能。Custom Alerting Application Sample for Microsoft Office Live Communications Server 2005は今週中にリリースする。
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