米In-Statは米国時間8月23日に,PBX(構内交換機)の世界市場に関する調査結果を発表した。それによると,今年はIP対応PBXの出荷回線数が,従来型PBXのそれを上回る見通しだという。
PBX全体の市場規模は,2009年まで年平均6.6%で成長する。従来型PBXは急速に下降するが,IP PBXは大幅な成長を続ける。
米メディアの報道(internetnews)によると,IP PBXへの移行が進んでいる理由について,In-Stat社上級アナリストのKeith Nissen氏は「企業がVoIPのメリットを感じ,データと音声ネットワークの統合を考え始めているため」と分析する。
その他の主な調査結果は以下の通り。
・職場や外出時のモバイル性が,IP PBXの次の段階に向けた発展のカギを握る
・現在は,音声に加えてプレゼンスやインスタント・メッセージング(IM)機能がよく使われているが,将来は,各種コラボレーション・ツールに向けたデータおよびビデオの活用が増える
・サーバー・ベースのIP PBXの回線数は現在950万回線だが,2009年には2810万回線に拡大し,PBX市場全体の91%を占めるようになる
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