英調査会社Informa Telecoms & Mediaは現地時間2011年7月27日、タブレット端末市場に関する調査結果を発表した。それによると、米Appleのタブレット端末「iPad」は2015年まで優勢を維持するものの、2016年には米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」を搭載したタブレット端末の販売台数がiPadを超える見込みだという。

 タブレット端末市場は急速に拡大しており、2010年に2000万台弱だった販売台数は、2015年に2億3000万台以上に増加するとInformaは予測している。その時点でiPadは9000万台、Androidタブレットは8700万台を販売する見通しだ。

 現在iPadのシェアは75%だが、2015年には39%に減少する。一方、Androidタブレットは大幅にシェアを伸ばし、2015年にはiPadとほぼ互角の38%に拡大する。

 iPadは2010年の誕生以来、タブレット端末市場を支配してきたが、より低価格なAndroidタブレットの投入や、タブレット端末に特化した「Android 3.0(Honeycomb)」の登場、それに加えて米Amazon.comなどの大手ブランドがHoneycomb搭載機をリリースする可能性などから、iPad主導の構造は変わりつつある。2013年からAndroidタブレットの販売は大きく上向き、2016年にiPadを追い抜くことになる。

 同社主席アナリストのDavid McQueen氏は、タブレット端末の成功を左右する3つの要素として、「ブランド」「配信チャネルへのアクセス」「アプリケーション環境を含む品質」を挙げる。同氏は、「iPadはすべての点でリードしているが、競合製品およびアプリケーション環境の品質が向上するにつれ、iPadの優勢は衰えていくだろう」と述べた。

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