米ForeSee Resultsと米American Customer Satisfaction Index(ACSI)は現地時間2011年7月19日、電子商取引事業などに対する顧客満足度について調査した結果を発表した。それによると、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」の満足度指数は66ポイントで最も低かった。ソーシャルメディア部門だけでなく、調査対象となったサイトすべての中で最低点だった。

 調査は米GoogleがFacebook対抗のSNS「Google+」を発表する前に実施したものだが、「Facebookの低評価が新規参入のGoogle+にとっては市場シェアを獲得するチャンスになる」とForeSeeらはみている。

 ソーシャルメディア部門で最も満足度が高かったのはオンライン百科事典「Wikipedia」で、満足度指数は78ポイント。2位はGoogleのビデオ共有サービス「YouTube」の74ポイントだった。昨年最下位だったSNS「Myspace」は満足度指数を得るための十分なユーザー数が無いため調査対象から外れた。

 検索エンジンおよびポータル部門では、Googleが83ポイントで首位に立ったが、米Microsoftの「Bing」も82ポイントと肉迫している。最も満足度が低いのは「AOL」の75ポイントだった。

 ニュースサイト部門では「FOXNews.com」が82ポイントで首位を維持し、77ポイントを獲得した「ABCNews.com」が2位に付けた。同部門の最下位は「HuffingtonPost.com」の69ポイントだった。

 Google+はFacebookに対抗して立ち上がったプロジェクトで、主に(1)日常生活と同様にコミュニティーごとにコンテンツを共有できるようにする「+Circles」、(2)会話のきっかけを提供するオンラインの情報共有エンジン「+Sparks」、(3)ユーザーが気さくに顔を見ながら会話できるビデオチャットルーム「+Hangouts」、(4)モバイル端末で位置情報付きのメッセージや写真を簡単にアップロードしたりグループでチャットしたりできる「+Mobile」、の4サービスで構成される。6月28日より招待制で試験運用を行っている(関連記事:Google、Facebook対抗のSNS「Google+」を発表、「現実世界の人間関係を再現」)。

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