米Flurryは米国時間2011年7月14日、モバイルアプリケーション開発の状況について調査した結果を発表した。それによると、モバイルアプリケーション開発の新プロジェクトでは米Appleのモバイルプラットフォーム「iOS」向けが増えているという。

 昨年1年を通じて米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」への関心が高まったが、Apple製タブレット端末の新モデル「iPad 2」の登場や、米VerizonがApple製スマートフォン「iPhone 4」の提供を開始したことなどが、iOSの人気を呼び戻す要因になったとFlurryは分析している。

 2011年第2四半期における両OS向けモバイルアプリケーション開発の新プロジェクトのうち、Android向けの割合は28%で前期の36%から減少した。iOS向けが72%を占め、そのうちiPhone(iPod touchも含む)を対象にしたプロジェクトが57%(3ポイント増加)、iPadを対象にしたプロジェクトが15%(5ポイント増加)だった。

 Flurryは、iPad 2やVerizon版iPhone 4以外にも、アプリケーション配信/販売サービス「App Store」が開発者を引きつけているとみている。App Storeは現在42万5000種類以上のアプリケーションを扱い、累計ダウンロード数は150億を超える。ユーザーが「iTunes」に登録しているクレジットカード情報で簡単にアプリケーションのダウンロードやアプリ内購入を実行できる利便性も、開発者にとっては大きな事業機会につながる。

 これに対し、Googleの同様のサービス「Android Market」は、5月時点のアプリケーションが20万種類、累計ダウンロード数が45億だ。Android端末のアクティベーションは1日当たり50万台以上と成長を続けているが、Android Marketの機能向上と決済システム「Google Checkout」の普及が将来の成功の鍵になると、Flurryは指摘している。

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