SEO(検索エンジン最適化)事業を手がける米BrightEdge Technologiesが、1万に及ぶ大規模なWebサイトのトップページについて調べたところ、米Googleのリンク先推奨機能「+1」(プラスワン)ボタンの導入率が過去数週間で33%上昇した。こうした調査結果をBrightEdgeが米国時間2011年7月8日に明らかにした。

 +1ボタンはGoogleが2011年3月に始めたサービス(関連記事:Google、検索結果ページにリンク先推奨機能「+1」を追加)。BrightEdgeによると、その導入率は6月の時点で3.6%だったが、現在では4.4%にまで上昇しており、米Twitter(3.4%)との差を広げた。

 企業などが自社サイトに設置できるようソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が提供しているこうした機能はソーシャルプラグインと呼ばれており、これには、米FacebookのLikeボタンやLikeボックスといった一連のLike(いいね!)機能や、TwitterのTweetボタン、Followボタンなどがある。

 BrightEdgeによれば、現在最も人気があるソーシャルプラグインは、FacebookのLikeで、Facebookプラグインのトップページへの導入率はほぼ20%に上っている。調査ではこのほか、トップページに掲載されている各SNSサイトへのリンクの数も計測している。こちらもFacebookのリンクの数が47.4%と最も多く、この後、Twitterが41.8%で続いている。

 単純なリンクはプラグインに比べ導入率が高いことが分かったが、このことは世界の大手企業のサイトの半数以上が、FacebookやTwitterへのリンクをトップページに掲載していないことを意味しており、ソーシャルメディアにとってはまだ開拓の余地があるとBrightEdgeは指摘している。

[発表資料へ]