米Nielsenは米国時間2011年6月17日、米国スマートフォンユーザーのデータ通信量に関する調査結果を発表した。それによると、2011年第1四半期におけるスマートフォンユーザー1人当たりのデータ通信量は月平均435Mバイトで、前年同期の230Mバイトと比べ89%増加した。現在、米国携帯電話ユーザー全体のうち37%がスマートフォンを所有している。

 データ通信利用が最も多い上位10%のスマートフォンユーザーを見ると、データ通信量は前年同期から109%拡大した。上位1%のユーザーのみを対象にした場合、1.8Gバイトから4.6Gバイトへと前年同期から155%急増している。

 スマートフォンでのデータ通信利用が増加している主な要因は、米Appleの「iOS」や米Googleの「Android」など、アプリケーションと親和性の高いモバイルプラットフォームの存在だと、Nielsenは指摘する。モバイルプラットフォーム別で見るとデータ通信量が最も多いのはAndroidユーザーで、月平均582Mバイトだった。次いでiOS(iPhone)ユーザーが492Mバイト。米Microsoftの「Windows Phone 7」は利用可能なアプリケーションの増加とともにデータ通信量も前期から2倍以上拡大し、317Mバイトとなった。

 データ通信量は増加しているものの、通信費がほぼ半減しているためスマートフォン1台当たりのデータコストはあまり変わらない。1Mバイト当たりのデータ通信費は、前年同期の14セントから8セントへと低下している。

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