米国の市場調査会社In-Statが米国時間2011年6月7日に公表した調査報告によると、モバイル端末向けアプリケーションのダウンロード件数は2015年に480億件に達する見込み。モバイルアプリケーションの世界市場は、新たな端末、参入企業、ビジネスモデルが登場したことでここ数年高い伸びを示しており、スマートフォンの普及、消費者向けアプリケーションの増加を背景に成長が続くと同社は見ている。

 同社の上級アナリストAmy Cravens氏によると、タッチスクリーン搭載端末の普及がアプリケーション開発に大きな影響を与えている。今後もタッチスクリーン端末が急増すると見られ、メモリー容量の増大も手伝ってユーザー体験が向上することから、ユーザー数が増大し、ダウンロード件数も伸びると予測している。

 一方米Appleは6月6日に開催した年次イベントWorldwide Developers Conference(WWDC)で、同社のモバイルアプリケーション配信サービス「App Store」におけるアプリケーションの数が42万5000点になったと発表した。iOSソフトウエア担当上級副社長のScott Forstall氏は基調講演で、「App Storeは2008年7月にサービスを開始してからこれまでの約3年間でダウンロード件数が140億件になった」とし、「開発者に還元した金額の合計は25億ドルになった」と報告した。

 これに対し、米Googleが先ごろ明らかにした「Android Market」のアプリケーション数は20万点。アプリケーションのインストール件数は45億件となっている。

 In-Statによると、Appleの「iOS」とGoogleの「Android」端末のユーザーは、カナダResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」ユーザーに比べてアプリケーションを多くダウンロードする傾向があるという。

[Statの発表資料]