米IDCが米国時間2011年6月3日にまとめた世界の外部ディスクストレージ市場に関する調査結果によると、2011年第1四半期における工場出荷額は約56億ドルで、前年同期比で13.2%増加した。2ケタの成長率は5四半期連続となる。

 メーカー別の工場出荷額を見ると、米EMCが市場シェア27.3%で首位を維持した。2位の米NetAppは同13.5%、3位の米IBMは同12.2%を獲得した。4位に米Hewlett-Packard(HP)、5位に日立製作所が続いており、シェアはそれぞれ10.5%と9.0%。

 NASとOpen/iSCSI SANを合わせたOpenネットワークストレージ分野の工場出荷額は約47億ドルで、前年同期と比べて17.3%拡大した。EMC(シェア30.8%)が引き続き1位で、NetApp(同16.1%)が2位に付けた。

 ディスクストレージ全体の世界市場は、工場出荷額が約75億ドルで前年同期比12.1%増加した。市場全体の出荷容量は4956P(ペタ)バイトで、同46.3%拡大している。工場出荷額ベースのメーカー首位はEMC(シェア20.3%)で、2位はHP(同18.4%)だった。

■2011年第1四半期における外部ディスクストレージ世界市場の
メーカー別工場出荷額(単位:100万ドル)

メーカー   11年Q1     11年Q1     10年Q1     10年Q1     成長率
           出荷額   市場シェア   出荷額   市場シェア
EMC        $1,523      27.3%     $1,222      24.8%      24.7%
NetApp       $757      13.5%       $549      11.1%      37.8%
IBM          $681      12.2%       $579      11.7%      17.6%
HP           $588      10.5%       $506      10.3%      16.1%
日立         $503       9.0%       $397       8.0%      26.8%
その他     $1,534      27.5%     $1,682      34.1%      -8.8%
合計       $5,586     100.0%     $4,935     100.0%      13.2%

出典:IDC

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