米Cisco Systemsが現地時間2011年6月1日にまとめた調査結果によると、全世界におけるインターネット通信のトラフィック量は2015年に966エクサ(100京=100万テラ)バイトに達し、2010年と比べ4倍に拡大する。2014年から2015年の1年間に増加するトラフィック量は200エクサバイトで、これは2010年の総トラフィック量をはるかに上回る。

 同社はトラフィック量の急激な拡大の主な要因として、「デバイスの急増」「インターネットユーザーの増加」「接続回線の高速化」「オンラインビデオの増加」を挙げている。

 インターネットにアクセスするデバイスは2015年に世界で150億台を超える見通しで、世界全員が1人につき2台のネット対応デバイスを利用する計算になる。

 2010年は1カ月当たりのトラフィック量が約20.2エクサバイトだったが、2015年には80.5エクサバイトに拡大する見込み。1秒当たりに換算すると245テラバイトで、2億人がHD映画(1.2Mbps)を同時に視聴するのに相当する。

 2010年は、パソコンによるインターネット利用がトラフィック全体の97%を占めた。しかし、2015年にはその割合は87%に縮小し、タブレット端末、スマートフォン、インターネットTVなどのオンラインアクセスが増加する。モバイルインターネットのデータ通信量は2010年から2015年に26倍急増し、1カ月当たり6.3エクサバイト、年間で75エクサバイトに達する。

 2015年には世界人口の40%以上に相当するおよそ30億人がインターネットを利用するようになる。

 また、オンラインビデオを視聴するインターネットユーザーは2010年に約10億人超だったが、2015年までにさらに約5億人増加する。

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