2011年第1四半期の米国顧客満足度調査によると、情報セクターの顧客満足度指数(ACSI)は72.3で前年と比べ0.7%低下した。携帯電話サービス分野では、今年3月に買収計画が発表された米AT&Tと米T-Mobile USAの満足度指数が落ち込んだ。

 ACSIは、米ミシガン大学ビジネススクールが開発した調査手法を用いた指数で、0~100ポイントで算出する。数値が高いほど満足度が高いことを示す。米AT&Tの満足度指数は66、T-Mobile USAは70で、いずれも前年と比べ4%低下した。

 AT&TはT-Mobile USAを約390億ドルで買収することで最終合意に達したことを3月に発表したが、反競争的影響を懸念する声が競合社や州政府などから上がっている(関連記事:NY州がAT&TによるT-Mobile USA買収計画を調査へ、反競争的影響を懸念)。

 一方、米Verizon Wirelessの満足度指数は1%減少したものの72を獲得し、両社を上回った。また、米Sprint Nextelは3%上昇し、Verizonと同スコアで並んだ。携帯電話サービス全体の平均満足度指数は71で1.4%減少した。

 携帯電話端末の平均満足度指数は75で、1.3%低下した。米Motorolaは1%増の77、フィンランドNokiaは4%減の73だった。

 また、コンピュータソフトウエア分野は平均78(2.6%増)、会員制テレビサービス分野は平均66(4.8%増)と、いずれも過去最高点を示した。

[発表資料へ]