米IDCは米国時間2011年4月26日、米Appceleratorと共同で実施したモバイルアプリケーション開発状況に関する調査結果を発表した。それによると、米Appleのモバイルプラットフォーム「iOS」は依然として、モバイルアプリケーション開発者の強い関心を集めているという。

 昨年、米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」に対する関心が急速に高まったが、分散化に対する懸念や、初期タブレット端末の販売が期待はずれだったことから、Androidへの関心は停滞しつつある。

 モバイルアプリケーション開発者2760人を対象にアンケートを実施したところ、91%がAppleのスマートフォン「iPhone」向けのアプリ開発にたいへん関心があると答え、86%がAppleのタブレット端末「iPad」に対して同様の回答をした。

 Android搭載スマートフォン向けのアプリ開発にたいへん関心があるとした回答者は85%、Android搭載タブレット端末では71%だった。

 Androidにおける最大のリスクとして、回答者の63%が「デバイスの分散化」を挙げた。そのほか30%は、当初のタブレット端末が期待したほど消費者にアピールしなかったことを指摘し、28%はAndroid向けアプリケーションストアが複数存在することに対する懸念を示した。

 また、スマートフォン向けアプリ開発で米Microsoftの「Windows Phone 7」にたいへん関心があると答えた開発者は29%、カナダResearch in Motion(RIM)の「BlackBerry」に対する関心度は27%だった。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]