米Cyber-Ark Softwareは企業のセキュリティ意識に関する調査結果を米国時間2011年4月14日に発表した。それによると、企業幹部の57%は、今後1~3年でサイバー犯罪者などによる外部からの脅威が内部からの脅威を上回ると予測している。

 外部脅威のリスクが高まる一方、内部脅威に対する懸念も続いている。16%の企業幹部は、自社の顧客リスト、製品情報、マーケティングプランなどの機密情報や知的資産が、内部の人間を通じて競合他社の手に渡っている可能性があると考えている。

 近頃は、アクセス権限の高いアカウントやパスワードを乗っ取って機密情報にアクセスする犯罪が増えていることから、64%の企業が権限の高いIT管理者のアカウントの使用を監視している。また18%の企業は、従業員の怠慢や不正行為によるセキュリティ侵害を経験したと答えた。

 同調査は、北米とEMEA(欧州/中東/アフリカ)の企業のIT管理者および最高幹部1422人を対象にアンケート方式で実施したもの。職務とは関係ない情報にアクセスしたことがあるというIT管理者は、北米では28%、EMEAでは44%に上った。

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