米Microsoftは、中小企業(SMB)のクラウドコンピューティング移行に関する調査結果を米国時間2011年3月24日に発表した。それによると、SMBの39%が3年以内にクラウドコンピューティング環境をベースにした有料サービスを1件以上導入する予定という。また、SMBが導入する有料クラウドサービスは今後3年で平均3.3件に増加する見込み。

 現在、1件以上のクラウドサービスを有償導入している企業は29%で、これら企業が導入している有料クラウドサービスの件数は平均2件に満たない。SMBのクラウドサービス導入はゆるやかに進行し、しばらくはオンプレミス(自社導入)型インフラと組み合わせたハイブリッドモデルの運用が続くと、Microsoftは見ている。

 有料クラウドサービスを選ぶ場合、SMBが判断材料として特に重視するのは過去のサポート体験だ。SMBの82%が、地元に拠点のあるサービスプロバイダーからクラウドサービスを購入することが重要だと答えた。

 またMicrosoftは今回の調査から、3年以内にSMBにおける作業の43%が有料クラウドサービスに移行されると分析している。しかし28%は依然としてオンプレミス型によって処理され、残りの29%には無料サービスか他のバンドルサービスが使われる。

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