スマートフォンやタブレットといったモバイル端末向けのアプリケーション(アプリ)の世界市場規模は2015年に380億ドルになる――。米国の市場調査会社Forrester Researchが米国時間2011年2月28日にこうした調査結果を発表した。

 それによると、今後スマートフォンやタブレット端末が普及するにつれ、アプリの販売/配布サービスの使い勝手も向上していく。これに伴い有料アプリの数も増えていく。また同社は今後5年間でアプリを取り巻くビジネス機会も急速に拡大すると見ている。例えば企業は製品や業務に関連するアプリの開発を進めるが、それに支出する年間金額は2015年に17億ドルに達する。さらに関連サービスや業務管理の支出も合計すると546億ドルになると同社は予測している。

 このほかタブレット端末向けアプリの市場を見ると、2010年に3億ドルだった売上高は2015年には81億ドルになる。ただし同社のアナリストによると、こちらも関連システムの開発費用や維持費用を含めると規模はさらに拡大する。例えば米News Corporationが2月初旬に電子新聞「The Daily」を発刊したが、同社は今年6月末までに3000万ドルの費用を投じる予定。これには編集部のコンテンツ管理システムの構築費用などが含まれる。アプリの普及に伴ってシステム開発の分野など、市場規模は急速に拡大していくと同社は予測している(関連記事:News Corporation、iPad向けの電子新聞「The Daily」を発刊)。

[Forrester Research公式ブログへの投稿記事1]
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