米IDCは米国時間2011年2月24日、マイクロプロセッサの世界市場に関する調査結果を発表した。2010年第4四半期は通常の季節パターンと異なり、出荷数が前期および前年同期と比べほぼ横ばいと、軟調だった。しかし2010年全体では回復の1年となった。

 2010年第4四半期におけるデスクトップパソコン、モバイルパソコン、x86サーバー向けマイクロプロセッサの出荷数は、前期を0.04%下回り、前年同期比0.21%減少した。しかし2010年前半が好調だったため、2010年全体では前年比17.1%増加した。2011年は同10.1%伸びるとIDCは見ている。

 2010年は引き続きモバイルへの移行が進み、中でも高性能モバイルプロセッサの需要が戻ったことなどがプロセッサ全体の平均販売価格を引き上げた。2010年の平均販売価格は前年比8%上昇し、2008年のレベルに近づきつつある。2010年の総売上高は363億ドルで、同26.7%増加した。

 2010年第4四半期におけるベンダー別出荷数の市場シェアは、米Intelが80.8%を占め、前年同期から0.4ポイント増加した。米AMDは18.9%で同0.4ポイント縮小した。台湾VIA Technologiesの市場シェアは0.3%だった。

 フォームファクタごとに見ると、ノートパソコン分野ではIntelが86.1%(0.2ポイント増)の市場シェアを獲得し、AMDは13.5%(0.2ポイント減)だった。サーバー/ワークステーション分野では、Intelが94.2%(0.5ポイント増)、AMDが5.8%(0.5ポイント減)。デスクトップ分野ではIntelが72.5%(0.7ポイント増)、AMDが27.3%(0.5ポイント減)だった。

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