調査会社の米iSuppliが現地時間2011年2月11日にまとめたNAND型フラッシュメモリー市場に関する調査結果によると、2011年のタブレット端末向けNAND型フラッシュの出荷は4.8倍に拡大する見込みという。

 2011年のタブレット端末におけるNAND型フラッシュの採用は、容量換算で23億ギガバイトに上り、2010年の4億7680万ギガバイトと比べ382.4%もの急増となる見通し。同社は、2014年に123億ギガバイトに達すると予測している。タブレット端末向けNAND型フラッシュが市場全体に占める割合は2010年に4.3%だったが、2011年には11.8%、2014年には16%に拡大する。

 NAND型フラッシュは、タブレット端末で電子書籍や写真、音楽やビデオといったコンテンツの保存目的に使われている。NAND型フラッシュの需要成長は、米Appleの「iPad」の他、米Googleの「Android」を搭載した今年登場予定の多数の製品がけん引するとiSuppliは見ている。

 またiSuppliが同日発表した別の調査によると、タブレット端末の人気上昇が追い風となり、モバイル向けDRAMの消費は2011年に前年比71%増加するという。モバイル向けDRAMの出荷容量は2010年に17ギガバイトだったが、2011年に29億ギガバイトに拡大する。成長傾向は今後数年続き、2015年に205億ギガバイトに達すると同社は予測している。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]