アイルランドExperian傘下の米Hitwiseは、米国オンライン検索市場に関する調査結果を米国時間2011年2月8日に発表した。1月の米国オンライン検索市場における「google.com」のシェアは67.95%で、前月の69.67%から2%縮小した。「search.yahoo.com」は14.62%となり同4%縮小した一方で米Microsoftの「bing.com」は12.81%と前月から21%拡大した。 search.yahoo.comを合わせたBing検索エンジンのシェアは27.44%で、同6%拡大している。

■米国検索市場における主要検索エンジンのシェア

                 2010年12月  2011年1月  前月比
google.com         69.67%     67.95%      -2%
Bing検索エンジン   25.77%     27.44%       6%
search.yahoo.com   15.17%     14.62%      -4%
bing.com           10.60%     12.81%      21%

出典:Hitwise

 ユーザーが検索結果のリンクからほかのWebサイトに移動した割合を示す「成功率」はsearch.yahoo.comとbing.comがともに81%を超えた。これに対しgoogle.comは約65%。この数値はユーザーが探している情報にどれだけ近い検索結果を返しているかという指標になり、検索サービス企業やマーケティング関係者にとっては重要とHitwiseは指摘している。

 このほか1月に小売業者の上位500社で検索連動広告のクリック数が最も多かったのは米Amazon.comで、そのシェアは11.25%となった。Amazon.comのシェアは前月に比べ7%減少しているが、これは年末のホリデーシーズンで同社が高い伸びを示した反動とHitwiseは見ている。小売り上位5社で最も伸びたのはホームセンター大手の米Lowe'sで、伸び率は31%だった。
 
 このほかHitwiseは一度の検索に使われた単語数についても調査している。それによると1月は5~8個の単語を使った検索が前月に比べ5%増えた。一方で1~4個の短い検索語は1%減少した。最も多かったのは2語で全検索の23.59%を占めた。

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