米Cisco Systemsは米国時間2011年2月1日、世界のモバイルインターネットに関する調査結果を発表した。それによると、インターネットに接続するモバイル端末のデータトラフィックは2010~2015年に26倍に拡大する見通し。年平均成長率92%で増加し、2015年における1カ月当たりのデータトラフィックは6.3E(エクサ)バイト、1年当たり75Eバイトに達する。

 モバイルトラフィックの急増をけん引するのはタブレット端末だ。タブレット端末によるモバイルトラフィックは、他のいずれの端末カテゴリーよりも劇的な増加を遂げ、2015年には現在の205倍に拡大する。

 2015年には71億台のモバイル端末がインターネットに接続するようになり、モバイルトラフィックの66%をモバイルビデオが占める。モバイルビデオのデータトラフィックは2010年と比べて35倍に増加し、モバイルデータ利用の中で最も急速に成長する。

 地域別でみると、モバイルトラフィックの増加率が最も高いのは中東およびアフリカで、2010~2015年の平均成長率は129%。次いで中南米の同111%。中欧/東欧が同102%、日本を除くアジア太平洋地域が同101%で拡大する。西欧は同91%、北米が同83%、日本が同70%と、Ciscoは予測している。国別ではインドの成長率(年平均158%)が最も高く、南アフリカ(同144%)、メキシコ(同131%)と続く。

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