英Sophosが英国時間2011年1月11日にまとめた迷惑メールの送信状況に関する調査結果によると、2010年第4四半期に同社が観測した迷惑メールのうち18.83%が米国のコンピューターから送信された。米国は、迷惑メール発信国の不名誉なワースト1位を維持している。

 米国のシェアは、ワースト2位のインド(6.88%)を3倍近く上回った。米国では依然として、多数のコンピュータが攻撃され、ユーザーの気付かないうちにリモート操作で犯罪などに悪用されるという問題が続いている。

■2010年Q4の迷惑メール送信国ワースト12
1.  米国        18.83%
2.  インド       6.88%
3.  ブラジル     5.04%
4.  ロシア       4.64%
5.  英国         4.54%
6.  フランス     3.45%
7.  イタリア     3.17%
8.  韓国         3.01%
9.  ドイツ       2.99%
10. ベトナム     2.79%
11. ルーマニア   2.25%
12. スペイン     2.24%
    その他      40.17%
出展:Sophos

 ランキングの顔ぶれは前期とあまり変化がないものの、迷惑メールの手口はますます巧妙になっている。未承認のオンライン販売事業者が薬剤を購入させようと宣伝メールを送りつける典型的なスパムメールのほか、マルウエアのインストールや機密情報の窃盗を目的としたものも増えている。ターゲットを絞って攻撃をしかける「スピアフィッシング」と呼ばれる手口が拡大しており、「Facebook」や「Twitter」といったSNSサイトを利用した悪意のあるアプリケーションやプロフィールなどの報告も増加しているという。

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