図●就活生が使用する携帯電話端末(出典:日経HR)
図●就活生が使用する携帯電話端末(出典:日経HR)
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 日経HRは2011年1月5日、「都内の大学・大学院生の就職活動」に関する調査結果を発表した。この調査では、就職活動中の学生が使用する携帯電話端末についても集計している。その結果、全体の47.1%の学生がiPhoneを活用していることが分かった。Android端末は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「Xperia」の利用率が4.0%、韓国サムスン電子の「GALAXY S」および「同Tab」が2.0%だった()。

 一般の携帯電話端末は65.6%。就活生のスマートフォン活用が進んでいることが浮き彫りになった。iPhoneを使用すると回答した47.1%の学生のうち、「iPhoneのみ」と回答した学生は28.1%、「iPhoneと他の機種の併用」が19.0%だった。

 日経HRはこの結果について、「会社説明会への応募は携帯サイトからは行えないことが多い。パソコン用のWebサイトが閲覧できるスマートフォンが活用される機会が増えている。特に人気企業の会社説明会は数分で予約受け付けが終了するため、外出先でも手軽に使えるスマートフォンが就活生必携のツールになっている」と分析している。

 昨今の就職難による就活生同士の競争激化もあり「授業中でもこっそり予約しないと説明会の予約が取れない」(日経HR)という事情もあるという。また、一部の大学ではスマートフォンの携行を推奨している場合もあるとした。

 この調査は2010年11月26日から12月3日にかけ、都内の主要大学・大学院に通う2012年3月卒業予定者を対象に実施した。調査方法はインターネットによるアンケート調査で、654人が回答した。携帯電話端末に関する調査は複数回答の多肢選択方式だった。