米IDCは米国時間2010年12月13日、モバイルアプリケーションの世界市場に関する調査結果を発表した。それによると、モバイルアプリケーションの世界売上高は年平均成長率60%で増加し、2014年には350億ドルを超える見通しという。

 モバイルアプリケーションはこの3年間で30万種類以上がリリースされており、スマートフォンからメディアタブレットへと対象が拡大している。2011年以降、さらにネット対応テレビなどのネットワーク家電に広がる見込みだ。2010年におけるモバイルアプリケーションのダウンロード件数は109億件にのぼると見られ、2014年には769億件に増加するという。

 過去3年間におけるモバイルアプリケーション分野の劇的な成長と進化は、実社会およびデジタル世界の両方におけるものごとの相互作用や機能に影響を与えた。例えばスマートフォンで運動量や心拍数を管理したり、運転を監視して車の燃料消費効率を高めたりできる。あるいは友だちとSNSでつながったり、地図で現在地を確認したり、写真をオンラインで公開したり、仕事のツールに使ったりすることができる。

 IDCモバイル&ワイヤレス調査担当バイスプレジデントのScott Ellison氏は、モバイルアプリケーションを仕事や生活のあらゆる側面に適用することは、今後10年間、引き続き活発に行われ、ほぼすべての分野のビジネスに莫大な可能性をもたらすだろうと予測している。

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