スマートフォンなどのGPS機能を使った位置情報ベースのネットサービス利用者はわずか4%で、毎日必ず使う人は1%にすぎない---。こうした調査結果を米Pew Internet & American Life Projectが米国時間2010年11月4日に公表した。

 同サービスは、ほかのユーザーに自分の現在地を知らせ、メッセージをやりとりしたり、コメントを残したりするコミュニケーションサービス。例としては「foursquare」や「Gowalla」、米Facebookが8月に始めた「Places」などがある(関連記事:Facebook、現在地周辺のクーポンを取得できる新たなモバイル機能)。

 年齢別に見て最も利用者が多かったのは、18~29歳の層で、うち8%が普段利用していると答えた。この割合は30~49歳では4%、50~64歳では2%と下がる。また性別で見ると、男性(6%)が女性(3%)の2倍になる。

 「Facebook」「MySpace」「LinkedIn」のようなソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用している米国成人は62%いるが、そのうち6%が位置情報ベースのサービスを利用している。

 また「Twitter」のようなミニブログサービスを利用している米国成人は24%で、そのうち位置情報ベースのサービスを利用している人は10%と、一般のインターネットユーザーの割合(4%)の2倍以上にのぼることが分かった。

 「位置情報を利用したネットサービスは、最新状況を逐一更新するという点でミニブログサービスと類似点がある」とPew Internet & American Life Projectは指摘する。

 そのミニブログサービスを使う人の割合は、2008年8月の時点で6%だったが、2010年9月には4倍の24%に達している。こうした経緯や、SNS最大手のFacebookがサービスを開始したことを考慮すると、位置情報ベースのサービスは今後急速に普及する可能性があると同社は予測している。

 この調査は、18歳以上の米国成人約3000人を対象に8月9日から9月13日にかけて実施された。

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