米IDCが米国時間2010年10月28日にまとめた世界携帯電話市場の調査結果によると、2010年第3四半期は米Appleがベンダー4位に躍進した。カナダResearch In Motion(RIM)は5位に後退した。

 2010年第3四半期の世界携帯電話出荷台数は3億4050万台と、前年同期の2億9710万台から14.6%増加し、4四半期連続で2ケタの成長率を記録した。

 フィンランドNokiaがシェア32.4%でベンダー首位の座を維持したが、出荷台数の増加率は1.8%にとどまった。また市場の競争激化により、平均販売価格が前年同期の190ユーロから136ユーロに低下した。

 2位の韓国Samsungは出荷台数が18.6%増加し、シェア21.0%を獲得してNokiaとの差を縮めている。3位の韓国LG Electronicsは出荷台数が10.1%落ち込み、シェアは8.3%に縮小した。4位のAppleはシェアが4.1%で、出荷台数は90.5%急増した。5位のRIMはシェアが3.6%、出荷台数は45.9%増だった。

 IDC上級リサーチアナリストのKevin Restivo氏は、「Appleのトップ5入りは、携帯電話市場全体におけるスマートフォンの重要性が増していることを示している」と述べた。同氏によると、人気の高いスマートフォンを手がけているベンダーは急速に成長しているという。IDCは、2014年末まで主にスマートフォンの成長が携帯電話市場を支えると見ている。

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