今回(本連載の第4回)は、「パブリッククラウド導入支援サービス」と「プライベートクラウド構築支援サービス」の2部門でのベストサービスを紹介します。『日経コンピュータ』と『ITpro』が独自調査に基づいて認定したベストサービスは、それぞれ伊藤忠テクノソリューション(CTC)と野村総合研究所(NRI)が提供するものでした。

【パブリッククラウド導入支援サービス部門】 「おまかせ」のCTCが高評価

 「手軽に利用」はパブリッククラウド(IaaS=infrastructure as a service、PaaS=platform as a service、SaaS=software as a service)のうたい文句。だが、実際に企業で使うにはそれなりの手間がかかる。

 クラウドサービスに移行する手順書の作成、データ移行やカスタマイズの作業、運用時のセキュリティの確保など、やらなければならない作業は結構多い。しかも、それを実行するには相応の専門知識が求められる。そうしたノウハウを提供し、場合によっては追加機能も構築するのが「パブリッククラウド導入支援サービス」だ。

図1●パブリッククラウド導入支援サービス部門のベストサービス
図1●パブリッククラウド導入支援サービス部門のベストサービス
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 この分野ではCTCが提供する、Google Apps Premier Editionの導入支援サービスをベストサービスに選んだ。全国どこでも、導入から運用まで「全部おまかせ」できる点が高評価につながった(図1)。

 CTCのサービスは事前のコンサルティングから運用後の障害対応まで、豊富なメニューを用意している。加えて、サービス提供要員数、サービス提供拠点数で他社を大きくリードしているので、地方企業や全国に拠点網を構える大企業も依頼しやすい。

 ベストサービスの対象となる総合スコア65には届かなかったが、TDCソフトウェアエンジニアリングや富士ソフトなどのサービスも高いスコアを得た。