2010年5~9月の間に世界の企業、政府機関でアクティベートされたモバイル端末(出典:米Good Technology)
2010年5~9月の間に世界の企業、政府機関でアクティベートされたモバイル端末(出典:米Good Technology)
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 法人向けモバイル端末管理ツールを手がける米Good Technologyが現地時間2010年10月7日に発表した調査結果によると、米AppleのモバイルOS「iOS」搭載端末の法人導入が進んでいることが分かった。同年5~9月の間に世界の企業、政府機関でアクティベートされた端末をOS別に見ると、iOSの割合が50%と最も高く、米Googe主導の「Android」搭載端末が30%でこれに次いだ。米Microsoftの「Windows Mobile」は15%。フィンランドNokiaの「Symbian」は5%だった。

 同期間の推移を見ると、iOSはピークだった5月の60%から、6月にいったん44%へと下がったものの、iPhone 4が発売された直後に上昇に転じ、9月は56%になった。Android端末は、iPhone 4とiPadの影響を受け、6月末の36%から下降していたが、9月は28%に上昇した。Androidは期間中最も高い伸び率を示した。

 Windows Mobileは、政府機関を中心にアクティベート率が下降傾向にある。Microsoftは新OSの「Windows Phone 7」をまもなくリリースするが、Windows Mobileは小売りや物流といった分野に特化した端末が多いことから、しばらくはランキングから外れることはないとGood Technologyは見る。また、Symbianのアクティベート率は低いものの、主に欧州の法人利用に支えられ堅調に推移しているという。

 直近のデータで9月の端末別アクティベート率を見てみると、iPhone 4が最も高く、この後、iPhone 3GS、iPad、米MotorolaのAndroid端末「Droid X」、iPhone 3G、台湾HTCのWindows Mobile端末「Cedar」と続いている。

 調査はGood Technologyのモバイル管理ツールを導入している世界の企業、政府機関を対象に行った。カナダResearch In Motion(RIM)のBlackBerryについては、同端末が独自サーバーを利用していることから調査対象外になっている。

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