米DisplaySearchは米国時間2010年9月30日、ミニノート(ネットブック)およびタブレットPC市場に関する調査結果を発表した。それによると、2010年第2四半期における出荷台数は980万台で、前期と比べ4%減少し、前年同期からは29%増加した。米Appleの「iPad」の出荷台数は330万台と同市場に大きく貢献しているが、ミニノート分野が影響を受けている。

 iPadを除いた場合、ミニノート/タブレットPCの出荷台数は前期比14%減、前年同期比13%減となる。DisplaySearchは、今後も新興市場ではミニノートが1台目のパソコンとして受け入れられるが、パソコン普及率が高い市場ではiPadがミニノートのシェアを奪うようになると分析する。

 「2007年の終わりにミニノートが出現し、2010年第1四半期にタブレットPC到来の兆しが見えた。その延長として、特に先進市場ではミニノートの終焉が始まるかもしれない」と、同社ノートパソコン市場調査担当ディレクターのJohn F. Jacobs氏は述べている。

 また同社は、ミニノート/タブレットPC出荷台数を2010年は4920万台、2011年は6910万台で41%増と予測している。iPadを除いた場合、2010年の出荷台数見通しは3600万台で、2011年は23%増の4430万台となる。

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