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[4]利用率1位のYouTube、10代男性が毎日アクセスするニコニコ動画

2010/09/09
河村 智仁=日経BPコンサルティング

 コミュニケーション型のプラットフォーム、CGMプラットフォームに次いで、動画共有サイトであるYouTubeとニコニコ動画について比較し、それぞれの特徴を明らかにする。どちらも動画の配信と視聴が行え、動画コンテンツについてコメントや評価を付けることができるプラットフォームである。

 今回調査対象とした29のプラットフォームの中で利用率1位となったのはYouTubeであり、ニコニコ動画も5位と比較的上位になった。動画視聴というオンライン行動が広く普及していることを示しているといえる。

 利用者のアカウント保有率をみるとニコニコ動画での保有率は約7割で、YouTubeの約3割に比べて高い。ただし、YouTubeの利用者はニコニコ動画の倍以上なのでアカウント保有者で比較するとほぼ同数である。YouTubeのアカウント保有率がニコニコ動画よりも低いのは、YouTubeはアカウント登録をしなくても視聴できるが、ニコニコ動画では基本的に視聴だけでもアカウント登録が求められるためである(なお、ブログパーツとして外部に貼られた動画などはニコニコ動画のアカウント非保有者でも視聴できる)。アカウントを登録して評価やコメントするほどではないが、時々動画コンテンツを観るようなライト層はYouTubeに流れていると思われる。

 また、「普段興味・関心のあるテーマ」についてそれぞれの利用者の関心項目をみるとYoutube利用者ではソーシャルメディア利用者全体と比べて差異が少ない一方で、ニコニコ動画利用者では「ゲーム、アニメ、漫画」が突出して高い点が特徴的である。

YouTube、ニコニコ動画ともに若年層が高頻度に利用

 性年代別属性についてみると、ニコニコ動画は10代男性が突出しておりそれに10代女性、20代男性が続くが、30代以上の年齢層は比較的低い(図4-1)。YouTubeも10代、20代の比率はやや高いが30代以上の年齢層にも幅広く利用されている。性別でみるとどちらのプラットフォームも男性の比率が高い。

図4-1●YouTube、ニコニコ動画の性年代構成比
[画像のクリックで拡大表示]

 利用者が「アクセスする頻度」では、より年齢による利用傾向がはっきりとしており、若年層ほどアクセス頻度が高い傾向となっている。特に、ニコニコ動画利用者の10代男性では「毎日」アクセスする比率が約5割近くにまでなっている。ニコニコ動画は10代20代の若年よりだが、YouTubeは性年代での偏りの少ない一般的なプラットフォームといえる。

ニコニコ動画のオンライン行動属性は「コーディネイター」

 YouTubeとニコニコ動画利用者の「オンライン行動属性」の構成比を、ソーシャルメディア利用者全体と比較してみる(図4-2)。YouTubeはソーシャルメディア利用者全体の状況にほぼ類似している。性年代の分布でも見たとおり利用者層に偏りが少なくリーチが広いということから、「オンライン行動属性」もソーシャルメディア全体との差異が小さい偏りのない結果となった。

図4-2●YouTube、ニコニコ動画のオンライン・ソーシャルグラフィックモデル
[画像のクリックで拡大表示]

 一方でニコニコ動画は、「不参加」以外(「コーディネイター」、「クリエイター」、「参加者」、「観察者」)のいずれもが全体よりやや多い。アカウント取得が前提となっているため、ニコニコ動画利用者はYouTube利用者よりオンライン行動の活発な層の割合が高いようだ。中でも「コーディネイター」の比率が高いことが特徴といえる。ニコニコ動画では動画上にコメントが流れる独自のコメント機能やコミュニティ機能など利用者同士の交流を促す機能が多数あり、投稿者と視聴者があいまって独自の文化を築いている。活発な交流のなかで“ソーシャルメディア上のコンテンツを広がる形に整える”「コーディネイター」へは高い評価が与えられているようだ。「コーディネイター」はサービス利用の満足度が「クリエイター」と比較して約1割ほど高い。

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