米Strategy Analyticsは米国時間2010年7月26日、世界のオンライン検索広告市場に関する調査結果を発表した。それによると、2010年第2四半期の同市場は62億ドル規模に達し、前期と比べ2.7%拡大した。同市場首位の米GoogleはCPC(1クリック当たりのコスト)上昇によりコア検索の売上高がわずかに増加したが、シェアは前期より1.4ポイント縮小した。
中国のBaidu(百度)は、Googleの中国本土撤退に加え、中国検索市場全体の急成長が追い風となり、売上高が前期比49%増加した。その結果、市場シェアが1.4ポイント拡大し、2位の米Yahoo(シェアは5.3%)および3位の米Microsoft(同4.8%)に迫っている。Strategy Analyticsは、今年の残りの期間も、Baiduが同様に伸び続けると見ている。
Googleは西洋市場が成熟するとともに売上高の伸びが減速し続けており、急成長するアジア市場ではシェア獲得に苦労している。成長鈍化を補うためには重要な収入源を新たに見つけることがますます課題となっている。
■表 2010年第2四半期、世界オンライン検索広告市場の検索サイト別売上高シェア 検索サイト 2010年Q2 2010年Q1 増減 市場シェア 市場シェア (ポイント) Google 69.7% 71.1% -1.4% Yahoo 5.3% 5.7% -0.3% Microsoft(BING) 4.8% 4.7% 0.1% Baidu 4.6% 3.2% 1.4% Yahoo Japan (予測値) 4.4% 4.3% 0.1% その他 11.1% 11.0% 0.1% 出典:Strategy Analytics
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