米国の非営利調査機関Pew Internet & American Life Projectは米国時間2010年7月9日、1980年代~90年代に生まれた「ミレニアル世代」と呼ばれる人々の今後のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)利用に関して調査した結果を発表した。それによると、2010年になってもミレニアル世代は常に誰かとつながって交流するために個人情報の多くを公開し続けると考えるインターネット関連の専門家は67%にのぼった。

 SNSで個人情報を公開することで、友達を作ったり、コミュニティを見つけて参加したり、アドバイスを求めたり、あるいは名声を得るといった社会的恩恵が得られる。生まれたときからデジタルに親しみ、こうした恩恵を知っているミレニアル世代は、ソーシャルツールの使用を今後10年で減らすことはないだろうと、多くの専門家は見ている。たとえ成長して、家庭を持つなど大きな責任を負うようになっても、広範な情報共有への熱意は衰えない。

 一方、2020年にはミレニアル世代はSNSから卒業すると考える専門家は29%だった。情報公開によってもたらされる損害を心配する者もあれば、新たな関心事を見つけてそちらに熱中する者もある。また、大人になれば、頻繁にYouTubeやTwitter、Facebookに投稿する時間もなくなると指摘している。

[発表資料(PDF文書)]