図1 米マカフィーが収集したウイルス検体の累計(同社の情報から引用)
図1 米マカフィーが収集したウイルス検体の累計(同社の情報から引用)
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図2 米マカフィーが収集したウイルスのファミリー数の推移(同社の情報から引用)
図2 米マカフィーが収集したウイルスのファミリー数の推移(同社の情報から引用)
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 セキュリティ企業の米マカフィーは2010年7月7日、2010年前半のウイルス(マルウエア)収集状況を発表した。それによると、およそ1000万種類のウイルスを新たに確認したという。

 現在同社では、1日におよそ5万4800種類のウイルスを確認し、同社のデータベースに登録している。2010年6月30日までに同社データベースに登録されているウイルスは4333万7677種類(図1)。そのうちおよそ1000万種類は、2010年前半に登録された。

 最近の特徴としては、既存のウイルスを改変した亜種が増えていること。1年当たりに出現するウイルスの種類数は増加しているにもかかわらず、「ファミリー数(亜種のベースになっているウイルスの種類数)」が減少しているのはそのためだ(図2)。

 例えば、「Koobface(クーブフェイス)」と呼ばれるウイルスをベースにした亜種、つまりKoobfaceファミリーに属する新しいウイルスが、1カ月に1万種類以上出現することは珍しくないという。

 現在の伸び率を見ると、2010年12月末には、累計で5400万種類のウイルスが確認されることになるだろうと同社では予測している。