米国の非営利調査機関Pew Internet & American Life Projectは現地時間2010年7月7日、米国のモバイルインターネット利用に関する調査結果を発表した。それによると、米国成人の10人中6人が、携帯電話かノートパソコンを使って無線インターネット接続を利用している。

 ノートパソコンのWi-Fi機能あるいは通信カード経由でインターネットにアクセスしている米国成人は47%(2009年4月の時点では39%)、携帯電話でインターネットを利用している米国成人は38%(同25%)だった。ノートパソコンあるいは携帯電話で無線ネット接続を利用している米国成人は59%(同51%)に上った。

 特にアフリカ系米国人や英語を話す中南米人のモバイルインターネット利用が活発だ。携帯電話の所有率は87%で、白人系米国人の80%を上回る。アフリカ系米国人のモバイルインターネット利用は64%と、2009年4月の57%から拡大した。

 調査では、携帯電話で通話以外の機能を使うユーザーが急増していることも分かった。年齢別では18~29歳が最もデータアプリケーション利用に熱心だ。30~49歳では、インターネット接続や、テキストメッセージング、写真撮影、動画撮影、電子メール、音楽再生などの利用が前年と比べて大幅に増えている。

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