米Google傘下の米AdMobは現地時間2010年6月30日、世界のモバイルインターネット利用に関する調査結果を発表した。同社のモバイル向け広告ネットワークのトラフィックを分析したところ、2010年5月はスマートフォンがモバイルトラフィック全体の46%を占めた。2008年5月の調査では22%だった。

 スマートフォンのトラフィックのみを見た場合、デバイス首位は米Appleの「iPhone」(39.9%)で、競合デバイスを大きく引き離した。2位は米Motorolaの「Droid」(6.8%)、3位は台湾HTCの「Magic」(2.9%)だった。

 OS別に見ると、Appleの「iOS」が40%で最も多く、次いでGoogleの「Android」(26%)、フィンランドNokiaの「Symbian OS」(24%)が続く。

 iOSとAndroidは、モバイル市場における販売台数シェアと比較して、インターネット利用がはるかに高い。米Gartnerが調査した2010年第1四半期におけるiOSとAndroidの販売台数シェアは、それぞれ15%と10%だった。

 世界のAndroidユーザーの66%は米国に集中している。次いで中国が11%、英国は4%、フランスと日本、ドイツはそれぞれ2%である。

 Appleが最近発売した「iPad」のユーザーは、米国が58%と最も多かった。日本は5%、英国と中国はそれぞれ4%だった。

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