米IDCは米国時間2010年6月7日、世界ストレージソフトウエア市場に関する調査結果を発表した。2010年第1四半期の売上高は30億ドルで、前年同期比7.2%増加した。

 当期は大手ベンダーがおおむね好調で、上位6社のうち5社が売上高を拡大した。首位の米EMCは前年同期比13.7%増、3位の米IBMは同11.0%増、4位の米NetAppは同8.1%増だった。5位の米CAと米Hewlett-Packard(HP)はそれぞれ同7.2%、8.7%増収した。また、トップ6には入っていないものの、米CommVaultが同25%成長を遂げた。

 主な成長要因は、2009年の予算凍結で抑えられていたストレージ向け支出が解放されたこと。2008年終わりから2009年にかけて延期または停止になっていたプロジェクトが再び始動した。世界外部ディスクストレージ市場も、前年同期比17.1%成長している(関連記事:2010年Q1の世界外部ストレージ市場、前年同期比17.1%成長)。

 ストレージソフトウエア市場で最大割合を占めるデータ保護および復旧分野は、売上高が前年同期比10.6%増加した。特にEMCとCommVaultはそれぞれ46.6%増、24.9%増と急伸した。

[発表資料へ]