米IDCは米国時間2010年6月4日、世界の外部ディスクストレージ市場に関する調査結果を発表した。それによると、2010年第1四半期における工場出荷時の売上高は50億ドルで、前年同期比17.1%増加した。

 ベンダー首位の座は米EMCが維持した(市場シェアは24.6%)。2位以下に、米IBM(同11.7%)、米NetApp(同11.1%)、米Hewlett-Packard(同10.2%)、米Dell(同10.1%)が続いた。

 ディスク・ストレージ・システム市場全体をみると、工場出荷時売上高は67億ドルで、前年同期比18.8%成長した。出荷容量は3397P(ペタ)バイトで、同55.2%増加した。

 前年同期と比べた成長率は、2009年初頭が世界的経済危機の影響で不調だったため、その反動であるところが大きい。前期と比較すると当期の売上高は低下したが、例年のパターンより小幅な減少にとどまっている。同社は、これがストレージ製品に対する予算と需要が引き続き高まることを示す明るい兆候だとしている。

■表1 2010年第1四半期における外付けディスクストレージ世界市場
        の工場出荷時売上高(単位:100万ドル)

メーカー   10年Q1     10年Q1     09年Q1     09年Q1     成長率
           売上高   市場シェア   売上高   市場シェア
EMC        $1,222      24.6%       $888      21.0%      37.6%
IBM          $579      11.7%       $476      11.2%      21.6%
NetApp       $550      11.1%       $373       8.8%      47.4%
HP           $506      10.2%       $482      11.4%       5.0%
Dell         $500      10.1%       $410       9.7%      21.8%
その他     $1,601      32.3%     $1,605      37.9%      -0.3%
合計       $4,959     100.0%     $4,235     100.0%      17.1%

出典:IDC

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■変更履歴
表1でNetAppが2行並んでいましたが、2行めは関係のないデータでした。お詫びして訂正します。表1は修正済みです。 [2010/07/14 14:21]