2010年第1四半期の世界パソコン出荷台数(米iSuppliの発表資料より引用)
2010年第1四半期の世界パソコン出荷台数(米iSuppliの発表資料より引用)
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 米iSuppliは米国時間2010年6月4日、世界パソコン市場に関する調査結果を発表した。2010年第1四半期の世界パソコン出荷台数は8150万台で、前年同期と比べ22.7%増加した。アジアのベンダーの飛躍が顕著だった。

 当期の成長率は、同社が2003年に調査を実施して以来最大となる。当期のパソコン販売が好調だったほか、2009年第1四半期が世界不況の影響を受けていたことも大幅成長の要因だ。2009年初頭はパソコン市場の最悪期のひとつだった。

 トップ10ベンダーの中で、台湾ASUSTeK Computer(ASUS)、韓国Samsung Electronics、中国Lenovo Group(聯想集団)、台湾Acerが特に急成長した。6位のASUSは出荷台数が前年同期比136.2%急増した。Samsungは同83.9%増で8位、Lenovoは同58.5%増で4位に付けた。2位のAcerは同47.1%増加し、首位Hewlett-Packard(HP)との市場シェアの差を縮めている。

 HPと3位の米Dellは、出荷台数がそれぞれ前年同期比22.2%増、21.8%増で、業界平均を下回った。7位の米Appleは同32.4%増と健闘した。

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