米Gartnerは米国時間2010年6月3日、世界半導体市場に関する調査結果を発表した。それによると、2010年の売上高は2900億ドルとなり、前年の2280億ドルと比べ27.1%増加する見込み。2011年には3070億ドルに達し、2014年まで成長が続く。

 Gartnerは、これまで2010年の成長率を19.9%としていた。上方修正した理由として「あらゆる地域とほとんどの製品カテゴリーで景気回復が進んでいるため」と説明している。

 同市場は過去5四半期にわたって好調な前期比成長率で推移し、例年の水準を上回った。半導体の売上増加は明らかに電子システムのそれを超えており、2010年後半は電子システムの成長に合わせた微調整が入るとGartnerは予測する。しかし、その微調整にもかかわらず、半導体市場は大きく成長する見通しだという。

 Gartnerは、一部の製品カテゴリーについても予測を修正した。2010年におけるパソコン向けプロセッサの売上高は、平均販売価格の安定により、前年比15.5%増加する(従来予測は10.0%増)。またDRAMは、パソコン市場の成長とDRMA価格の上昇が相まって、同78%成長するとしている。

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