米IDCは米国時間2010年5月20日、メディアタブレット市場に関する調査結果を発表した。それによると、米Appleの「iPad」発売が同市場をけん引し、2010年のメディアタブレット出荷台数は世界で760万台にのぼる見込み。市場は年平均57.4%で拡大し、2014年には4600万台に達する見通しという。

 同調査のメディアタブレットとは、7~12インチのカラーディスプレイを備え、入力手段としてキーボードではなくペンやタッチ機構を採用し、Appleの「iPhone OS」や米Googleの「Android」といったモバイルプラットフォームをベースにしたタブレット型デバイスを指す。

 今年4月3日に米国で発売されたiPadは、初日の販売台数が30万台を超え、販売開始後28日間で100万台を突破した。日本では5月28日に発売する予定(関連記事:ソフトバンクがiPadの料金プラン発表、月額2910円の定額プランと1GB当たり4410円のプリペイドプランを用意)。

 メディアタブレット市場は、まだ初期段階のまったく新しいカテゴリーで、スマートフォンとノートパソコンの中間に位置する。「サードパーティーによる対応アプリケーションやコンテンツの増加が、同市場の消費者需要を強力に押し上げるだろう。パソコンやスマートフォンとは異なる独自のアプリケーション体験を提供することが重要になる」と、IDCは指摘している。

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