米Gartnerが英国時間2010年5月19日にまとめた世界携帯電話市場に関する調査結果によると、2010年第1四半期のスマートフォン販売台数は5430万台で、前年同期比48.7%急増した。カナダResearch In Motion(RIM)と米Appleが好調に販売台数を伸ばしているほか、米Google主導のAndroidが米MicrosoftのWindows Mobileを上回った。

 販売台数ベースでみたスマートフォン向けOSの首位は、市場シェア44.3%を持つSymbian。2位はRIM(市場シェアは19.4%)、3位はiPhone OS(同15.4%)、4位はAndroid(同9.6%)だった。Windows Mobile(同6.8%)は5位に甘んじた。

 スマートフォンの急速な成長がけん引役となり、携帯電話市場全体も拡大している。2010年第1四半期の世界携帯電話販売台数は3億1470万台で、前年同期と比べ17%増加した。

 ベンダー別では、フィンランドNokiaが販売台数1億1010万台で首位を維持したが、市場シェアは前年同期より1.2ポイント縮小の35.0%になった。2位の韓国Samsungは販売台数が6490万台で市場シェアは20.6%(1.5ポイント増)、3位の韓国LGは販売台数が2720万台、市場シェアは8.6%(1.3ポイント減)だった。

 初めてトップ5に入った4位のRIMは、1060万台を販売し、市場シェア3.4%(0.7ポイント増)を獲得した。5位のSony Ericssonと6位の米Motorolaはそれぞれ市場シェアが2.3ポイントと3.2ポイント縮小。7位のAppleは1.2ポイント拡大している。

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