米iSuppliが現地時間2010年5月17日に発表した世界の携帯電話市場に関する調査結果によると、2010年第1四半期はベンダーの出荷台数ランキングに大きな変化があった。スマートフォン中心に取り組むカナダResearch In Motion(RIM)と米Appleがそれぞれ5位と6位に順位を上げ、米Motorolaが8位に転落した。

 2010年第1四半期の携帯電話出荷総数は2億8810万台で前期と比べ13.9%減少した。季節的要因により市場全体の出荷台数が減少する中、上位ベンダーで前期より成長したのはRIMとAppleの2社だけだった。

 ベンダー首位の座はフィンランドNokiaが維持した。Nokiaの出荷台数は1億780万台で前期比15.1%減少した。2位は韓国Samsungの6430万台(同6.5%減)、3位は韓国LG Electronicsの2710万台(同20.1%減)、4位は英Sony Ericsson Mobile Communicationsの1050万台(同28.1%減)だった。RIMは同3.6%増の1047万台、Appleは同0.2%増の875万台である。Motorolaは850万台で同29.2%減少した。

 携帯電話市場はこれまで、大衆向け製品のベンダーが強かったが、スマートフォンの人気が高まるにつれ状況が変わりつつある。2010年の携帯電話市場は全体の出荷台数が11.3%増加する見通しで、スマートフォン分野は35.5%の急成長が見込まれている。

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