米SonicWALLは米国時間2010年4月9日、米国税庁(IRS)への申告期限である4月15日を目前にフィッシング攻撃が増加しているとの調査結果を発表し、納税者に対して警戒を呼びかけた。税金の還付に関する合法的なメールに見せかけ、納税者から機密情報を盗み出そうとする手口が特に目立つという。

 この手口では、還付金を口座に振り込むために銀行のカード番号と、納税者の身元を照合するために社会保障番号が必要だとして、これら情報を提供するよう求めるメッセージを送りつける。SonicWALLは、IRSがこうした情報を要求する電子メールを送ることはないため、メールに返信しないよう忠告している。また、申告手続きに代理サービスを利用している場合は、実際に還付金関連の合法メールが届くこともあるが、簡単にはリンクをクリックせず、慎重に確認するべきだと注意を促した。

 SonicWALLによると、例年、4月15日までの数週間は、税金関係のフィッシングメールが増加する傾向が最も高い。今年は4月15日の前後数日間で1億通を超えるIRS関連の詐欺メッセージが出回ると、同社は予測している。

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