米Gartnerが米国時間2010年2月23日に発表した調査結果によると、2009年における世界の携帯電話機の販売台数は12億1100万台となり、前年に比べ0.9%減少した。第4四半期では、3億4000万台で前年同期に比べ8.3%増と1ケタ成長。スマートフォンや低価格端末の伸びに支えられ好調に推移した。
携帯電話市場のトップ5メーカーは、フィンランドNokia、韓国Samsung Electronics、韓国LG Electronics、米Motorola、英Sony Ericsson Mobile Communications。これら上位5社のうち韓国の2社以外は販売台数が落ち込んだ。5社を合わせたシェアは前年の79.7%から75.3%に減少した。
第4四半期のスマートフォン販売台数は5380万台で前年同期比41.1%増。スマートフォンは2009年の1年間で1億7240万台に達し、前年から23.8%伸びた。米AppleやカナダResearch In Motion(RIM)といったスマートフォンを主力にしているメーカーが、大手携帯電話メーカーからシェアを奪っている。AppleとRIMの世界スマートフォン市場におけるシェアはそれぞれ14.4%と19.9%に上昇した。
OS別のシェアでは、Symbianが首位を維持したが、そのシェアは5.4ポイント減少した。RIMやAppleとの競合や、Nokiaの高価格帯端末の販売低迷が影響した。好調だったのは、AndroidとiPhone OS。Androidのシェアは前年の0.5%から3.9%に上昇した。iPhone OSのシェアは6.2ポイント伸び、Windows Mobileを4位に押し下げた。
Gartnerリサーチ・ディレクタのCarolina Milanesi氏は、「2月半ばに開催されたイベント『Mobile World Congress 2010』の傾向を振り返ると、2010年は引き続き、OS、サービス、アプリケーションに強い関心が注がれる」と述べている。同氏は、2010年における市場全体の売り上げ成長率が2ケタ台の前半になると見ている。ただし競争の激化によりメーカーの利益は圧縮される傾向にあるとしている。
メーカー | 2009年 | 2008年 | ||
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販売台数 | 市場シェア | 販売台数 | 市場シェア | |
1.Nokia | 440.9 | 36.4% | 472.3 | 38.6% |
2.Samsung | 235.8 | 19.5% | 199.3 | 16.3% |
3.LG Electronics | 122.1 | 10.1% | 102.8 | 8.4% |
4.Motorola | 58.5 | 4.8% | 106.5 | 8.7% |
5.Sony Ericsson | 54.9 | 4.5% | 93.1 | 7.6% |
その他 | 299.2 | 24.7% | 248.2 | 20.3% |
合計 | 1211.2 | 100.0% | 1222.3 | 100.0% |
出典:Gartner(2010年2月)
メーカー | 2009年 | 2008年 | ||
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販売台数 | 市場シェア | 販売台数 | 市場シェア | |
1. Symbian | 80,878.6 | 46.9% | 72,933.5 | 52.4% |
2. Research In Motion | 34,346.6 | 19.9% | 23,149.0 | 16.6% |
3. iPhone OS | 24,889.8 | 14.4% | 11,417.5 | 8.2% |
4. Windows Mobile | 15,027.6 | 8.7% | 16,498.1 | 11.8% |
5. Linux | 8,126.5 | 4.7% | 10,622.4 | 7.6% |
6. Android | 6,798.4 | 3.9% | 640.5 | 0.5% |
7. WebOS | 1,193.2 | 0.7% | --- | --- |
その他 | 1,112.4 | 0.6% | 4,026.9 | 2.9% |
合計 | 172,373.1 | 100.0% | 139,287.9 | 100.0% |
[発表資料]