調査内容 主要ベンダーへの満足度(ソフト)
調査時期 2009年12月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2737件(954件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが企業情報システム担当者を対象に、国内の主な情報通信製品/サービス・ベンダーへの満足度を聞いた2009年12月調査の結果、「ソフト製品」の「価格(料金)」についてのへの満足率(算出方法は下の「■調査概要」参照)トップは、サイボウズの62.6%となった(図1)。同社は前回2009年6月調査でも71.3%でトップだった。

図1●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《価格》
図1●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《価格》

 「性能・機能」では日本オラクル(BEAシステムズ、ハイペリオン、シーベル、ピープルソフト、JDエドワーズなどを含む)が、2008年11月調査(60.3%)、2009年3月調査(63.8%)、前回2009年6月調査(58.6%)と3回連続首位だったアドビシステムズ(今回52.2%)をわずかに上回る52.9%(前回は49.1%)を得て奪取。「サポート・サービス」はネオジャパンが前回の29.0%(評価対象24社中11位)から、一気に約19ポイント・アップして47.6%でトップに立った。

国産勢の「ソフト価格」満足度が大きく低下

 「ソフト製品」の「価格」への満足率評価は前回、前々回とサイボウズとネオジャパンがトップ2を占めていた。今回もサイボウズは前回比約9ポイント・ダウンながら首位を守ったが、ネオジャパンは20ポイント・ダウン(前回68.4%→今回48.4%)で大きく後退した。

 前回3位(61.4%)、前々回も3位(63.1%)のレッドハットは今回約4ポイント・ダウン(57.7%)で4位に後退し、前回4位のウイングアークテクノロジーズ(60.3%、前々回は59.5%で5位)も約18ポイント・ダウン(42.0%)で中位に沈んだ。ワークスアプリケーションズ(前回51.4%→今回30.6%)も約21ポイント・ダウンしており、国産ソフト・ベンダーの価格への満足率が相次いで急落している。

 その中で気を吐いたのがピー・シー・エー(PCA)。前回の45.5%から9.5ポイント・アップの55.0%を獲得した。毎回この指標では最下位を争うSAPジャパンも、前回の26.7%から今回は34.1%へと評価を上げ、中位グループに上昇した。

VMwareの「性能・機能」への満足率が5割にダウン

 ソフト製品の「性能・機能」への満足率(図2)では、日本オラクルが2008年5月調査(64.1%)以来の首位に返り咲いたが、アドビシステムズも同率に近い2位。ヴイエムウェア(VMware、前回56.9%で2位、前々回2009年3月調査は54.8%で4~6位グループ、2008年11月調査は60.1%で2位)が50.0%で前回調査から約7ポイント・ダウンして3位。ただしVMwareの「性能・機能」への不満足率7.1%は、日本HPの「性能・機能」への不満足率7.2%と並んで、ソフト製品の3評価項目全体の中で今回最も低い値である。

図2●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《性能・機能》
図2●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《性能・機能》

 前回調査と比較してソフト製品の「性能・機能」への満足率が大きく上昇したのはネオジャパン。前回調査で前々回比約9ポイントの大幅ダウンを喫した(47.8%→39.1%)が、今回は46.0%へと約7ポイント・アップ。今回約10ポイント・ダウンしたサイボウズ(前々回54.2%→前回55.9%→今回45.9%)と並んでほぼ同率の6~7位グループに進出した。