米Dow Jonesが発行する投資家向け金融情報誌「Barron's」は、「世界で最も尊敬される企業」調査の2010年のランキングを発表した。同誌電子版の報道によると、首位は米Appleが獲得し、昨年1位だった米Johnson & Johnsonは2位に転落した。

 3位は昨年に引き続き米Procter & Gambleが維持した。4位は昨年14位からジャンプ・アップした米IBM。米Berkshire Hathawayは昨年の2位から5位に後退した。トヨタ自動車は、同調査の実施が大規模リコール問題の前だったため、昨年の8位から6位に順位を上げている。

 昨年23位の米Googleは8位に、53位の米Qualcommは28位に順位を上げた。一方、米General Electricは43位から74位に、米Wells Fargoは21位から49位に順位を落としている。

 ランキング上位企業の株価は、米Lehman Brothersの破綻(リーマン・ショック)以前に近いかそれを上回る水準に回復している。Appleの株価はリーマン・ショック以前より高くなっており、「もしAppleの株主が2008年夏に眠りに落ち、2009年クリスマスまで目覚めなかったとしたら、とんでもない事態に陥っていたことなど気付かないだろう」とBarron'sは表現している。

 しかし、Barron'sによれば、ランキング上位に選ばれる企業は、株価だけでなく、強力な管理能力、優れたガバナンス、価値の高い製品とサービスなどが、より評価されているという。